オレにとって岡村靖幸は最高のアーティストである。岡村ちゃんのアルバムさえあればこの世の他のアルバムがなくなってもいいくらいに彼の音楽はオレにとって絶対的である。
彼はデビュー当初から業界評価が高く、天才の名をほしいままにしていた。オレも、そう思っている。そんな岡村ちゃんもいつのまにか沈黙のミュージシャンになってしまった。
だが、オレは思うのだが彼が天才と呼ばれる原因には、あれだけの楽曲をハイペースで発表していったこともあると思うのだ。山下達郎のごとく数年に１枚のアルバムでなかばベスト盤みたいになってしまっては岡村靖幸の名前が泣くのではと思ってしまうのである。
名曲「だいすき」はＣＭ曲としての発注があってから完パケるまで３日しかかからなかったのはファンの間では有名な話である。
平成の名盤と名高いアルバム「家庭教師」も今の岡村ちゃんには信じられないが製作日数半年である。その年は、アルバムには収録されていないが「Peach
Time」「Peach X'mas」という曲を完成させているし、映画主演までしている。そして、年末のパルコ５日間ライブを終了させ、すぐに全国ツアー。その頃のインタビューでの「今年はアルバム２枚出すから」に期待は膨らんだのだった。
まぁ、なんとか遅れながらもシングル「ターザン・ボーイ」は発表されたが、岡村ちゃんは沈黙期間に入っていく。（ターザン・ボーイ１曲に４ヶ月かかったらしい。アレンジが気に入らなかったらしいが、４バージョンくらい存在するらしい）
アルバムが発表されないままの２度の全国ツアーをしたが、その間に発表されたのは「パラシュート・ガール」というシングルのみ。「妻になってよ」「Peach
X'mas」のシングルは発売中止、ライブで披露された「新曲」と題された「オレが岡村ちゃんだ〜」というやたらファンキーな曲はその後オフィシャルでも発売されていない。
前作「家庭教師」から５年、やっと発売されたアルバム「禁じられた生きがい」はほとんどベスト盤のようになっていた。100曲以上の未発表曲があるにもかかわらず、ほとんど新曲らしい新曲はなかったが「これからは毎年アルバムだすから」と言う岡村ちゃんにオレはまたも騙されることになる。
川本真琴に提供した「愛の才能」がヒット真っ只中、まずシングル「ＳＥＸ」が中止になった。とりあえず年内ギリギリにシングル「ハレンチ」は出たものの、それから沈黙期間に突入だ。96年のことである。90年代最後の年、ギリギリ発売されたシングル「ＳＥＸ」。そして翌年、アルバム発表とのニュースに期待は高まったが、結局シングル「真夜中のサイクリング」のみで終わってしまった。たしかに「真夜中のサイクリング」には岡村ちゃんの新しいメロディ展開をみたし、「ＳＥＸ」はカーステでヘビーローテンションで聞きまくり、聞けば聞くほどハマッてしまう楽曲であった。川本真琴、黒田倫弘へ楽曲提供したり「ＳＥＸ」の別ＭＩＸ作るならアルバムを完成させてからにしてもらいたいものである。
「家庭教師」以降、岡村ちゃんは事務所のゴタゴタに巻き込まれ、所属事務所の分裂により事務所をかわったり、その事務所も一度出たりと人間関係がサイテーであった。親友・尾崎豊も亡くなったし……。誰か岡村ちゃんのまわりにＧｏｏｄな人が登場すれば、アルバムもポンポンでるんじゃないかとも思っている。
それでも今年こそ、アルバムは出るらしい。春には聞けるらしい。それを信じたい。その為、岡村ちゃんは引越しして自宅スタジオにスタッフを呼びレコーディングしているとのこと。
まったく、こんだけ働いてなくても生活が出来て、引越しもできてスタジオも作れるなんてミュージシャンの収入って不思議ですワ。
「バンビ」（これがオレが岡村ちゃんだ〜って曲になった説あり。）や「マシュマロ・ウエディング」なんて楽曲が出来ているなんて噂がなつかしいゼ。まぁ、どうせ収録されてないんだろうけどね。ちなみに新たに100曲くらいボツりそうだとサ。なんなんだ岡村ちゃん。やっぱプロならソレらを出さなきゃ！
う〜ん、岡村ファン以外は読んでもわかんねぇ作品になってしまった。たぶんそうなると思って岡村ちゃんには手をつけずにいたんですが・・・。
まぁ、新世紀第一弾ですから、ついつい書いてしまいました。 |